文書の過去の版を表示しています。
トリック用語解説
トリックの名前に「フェイキー」や「BS」など単語が付いているのを見たことがありますか?
このような用語の意味や略称をあらかじめ確認しておくと、トリックを練習する際に役立ちます
多くのロングボーダーが当初混乱しやすい内容ですが、迷ったときに繰り返し確認することで、感覚的に理解することができるようになるでしょう
トリックに関わるロングボード各部のなまえ
トリックの説明を行う際によく使われるロングボードの各部名称です
スタンスとポジションについて
多くのスケーターが、初めてプッシュをするときまずレギュラースタンスかグーフィースタンスかを決めます
これは「なんとなくやりやすい方」という本人のフィーリングで決めることが多いです
そんな基本スタンスと、トリックによって変化する左右の足のポジションは下記の通りです
なおイラストはオーリーというトリックを行う際の状態を例にしています
- 基本スタンス
- レギュラー
- 左足をノーズ側において進行方向へ進むスタンス
- グーフィー
- 右足をノーズ側において進行方向へ進むスタンス
- ポジション
- スイッチ(Swich/SW)
- 基本スタンスを基準に足の前後を入れ替えたポジション
- ノーリー(Nolie)
- 基本スタンスのまま前足をノーズ側に寄せたポジション
- フェイキー(Fakie/FK)
- 基本スタンスを基準に足の前後を入れ替えかつノーズ側に足を寄せたポジション
- ※基本スタンスのまま進行方向を逆転し、後ろ足側へ進むポジションと言い換えることもできます
ローテーション
ショービットではデッキを、ピルエットでは身体を回すように、トリックを行う上で水平回転は最も重要な要素の一つです
このローテーションの動作を行うとき、時計回りとするか、反時計回りとするかによって、トリックの性質が異なります
多くの場合は
- 赤い矢印で示した進行方向に対してつまさきを向ける方向がフロントサイド(FS)
- 赤い矢印で示した進行方向に対してかかとを向ける方向がバックサイド(BS)
と呼ばれます(※例外あり。後述)
また、スライドトリックなどでは下記のように言い換えられることがよくありますので、合わせて覚えておくことで役立ちます
※括弧内は略称
- フロントサイド→ヒールサイド(HS)
- バックサイド→トゥサイド(TS)
例外1:フェイキー
フェイキーのポジションでトリックを行う際、ローテーションの定義が逆転します
具体的には、進行方向に対して
- つまさきを向ける方向がバックサイド(BS)
- かかとを向ける方向がフロントサイド(FS)
と呼ばれます(出典:英語版Wikipedia-Frontside and backside-)
下記の例はフェイキーで行うFSノーコンプライビックスピンというトリックですが、
かかと側へデッキと身体を転回しているにもかかわらず、フロントサイドと呼ばれていることがわかります
例外2:セクションにおけるスライドトリック
レールなどのセクションにおいてスライドトリックを行う際において、「フロントサイド」「バックサイド」という言葉は異なる意味を持ちます
この場合は、トリックを行うためにセクションへ近づく段階で、対象のセクションがスケーターのつま先側にあるか、かかと側にあるかによって呼び分けが行われます
すなわち、
- セクションがつま先側にある場合はフロントサイド(FS)
- セクションがかかと側にある場合はバックサイド(BS)
となります
例えばレギュラースタンスのスケーターが「フロントサイドボードスライド」を行う際は、ハンドレールなどのセクションがつまさき側(身体の正面=フロントサイド)にある方向から進入していくことを指します。
スライド開始から完了までは進行方向にスケーターの背中が向くため、これを「バックサイドボードスライド」と思いがちですが、下図のようにあくまで進入時のスケーターとセクションの位置関係で判断するようにしましょう
(出典:英語版Wikipedia-Frontside and backside-)